国立病院機構相模原病院リウマチ科(内科)では、多くのリウマチ性疾患の外来・入院診療を行っており、年間のリウマチ性疾患の外来患者数は延べ19000人、病棟入院患者数は約600人を超えます。特に関節リウマチの診療に力を入れており、各種生物学的製剤、JAK阻害剤の使用はもちろん新薬治験も実施しております。
これから研修し専門医を取る方はもちろん、既に専門医をお持ちの方でさらに臨床の研鑽を積みたい方、臨床研究に興味のある方、医学教育に興味がある方など、年次や出身大学(医局)を問わず医師を随時募集しております。
当院は免疫異常(リウマチ・アレルギー)の中心施設として高度専門医療施設(準ナショナルセンター)に指定されており、日本リウマチ学会認定教育施設、日本内科学会認定教育病院となっております。整形外科と協力して「リウマチ人工関節センター」として紹介患者さまを積極的に受け入れ、手術適応のある患者さま等については整形外科と共同で診療しております。整形外科・リハビリテーション科の協力のもと患者さま向け講演会も年1回開催しています。
当院では充実した研修を送っていただくため、以下のような体制で診療にあたっています。
当科はチーム制で診療に当たっています。病棟では毎朝のチーム回診、夕チームカンファレンスに加えて、毎週月曜日に全体カンファレンスを行っています。病棟はチーム制、オンコール制のため、安心して休暇を取ることが可能です。
外来に関しては年次にかかわらず専門外来を担当し、研修開始1年はマンツーマンで指導医が全症例外来レビューを行っています。
専用のブースを設けて筋骨格系超音波外来を行っております。日本リウマチ学会登録ソノグラファー指導の下、関節にとどまらず、筋骨格系の網羅的な観察、インターベンションを習得いただくことが可能です。登録ソノグラファー取得に十分な患者様がご来院されますので、同資格の取得も可能です。年に数回、当院主催で外部講師をお招きした講習会も実施しています。
(2025年5月『関節エコーハンズオンセミナー in 神奈川』の様子)
基本的に在籍医師全員が毎年学会発表を積極的に行っています。臨床研究センターリウマチ性疾患研究部 松井部長指導の下、症例報告だけでなく、国内最大の関節リウマチ患者データベース「NinJa」を用いた疫学研究、併設された臨床研究センターでの基礎研究など、幅広い発表を行っております。
学術論文、書籍執筆なども盛んに行っています。(業績は別項をご参照ください。)
短期研修、初期研修中の学術活動指導にも力を入れており、勉強に来てくださった先生の国内外での受賞歴も複数ございます。ぜひ研究の仲間にも加わってください。(受賞歴は別項をご参照ください。)
当院では臨床研究センターにリウマチ性疾患研究部が設置されております。
■内科系リウマチ研究室では、感染マーカー・好中球上CD64分子の測定を随時施行し、即日結果が出ることにより感染症の鑑別・リウマチ性疾患の治療精度向上に貢献しています。
■外科系リウマチ研究室では整形外科と関節炎の共同研究を行っています。関節炎の愁訴は痛みであり、その痛みの解明をヒトの検体を用いて遺伝子・タンパクレベルで解析することで直接治療に結び付く研究を行っています。
他施設の大学院や研究室と連携し、当院で勤務の傍ら研究も行い、学位を取得することも可能です。
当院で臨床経験を積まれた先生方のその後の進路は大学教授から開業まで様々で、皆さん各方面で活躍されております。ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。見学も大歓迎です。一緒に診療・研究ができることをスタッフ一同、心待ちにしております。
2025年05月:当院主催で『関節エコーハンズオンセミナー in 神奈川』を開催しました。外部講師の先生をお招きし、当科の野木先生、矢野先生がインストラクターとして参加しました。
2025年04月:『第69回日本リウマチ学会総会・学術集会』で松井先生が秀逸ポスター賞を受賞しました。
2025年04月:矢野先生が『シリーズGノート この患者さんリウマチ・膠原病かもと迷ったときの診断のカンどころ』に2章寄稿しました。
2025年04月:川島先生、早川先生が当科の新しい仲間に加わりました。
2024年10月:初期研修医小林樹久先生が当科として国⽴病院総合医学会にてベスト口演賞を受賞しました。
2024年10月:伊藤先生(専攻医)の『Symptomatic pachydermodactylyの論文』がMod Rheumatol Case Repに掲載されました。
2024年08月:松井先生の『NinJaのデータを解析した論文』がMod Rheumatol.に掲載されました。
2024年04月:松井先生と矢野先生が『ピンチを乗り切る関節リウマチ診療』に寄稿しました。
2024年01月:野木先生の『リウマチ性多発筋痛症のHLAを解析した論文』がRMD Openに掲載されました。
2023年10月:津野先生の『変形性膝関節症の病態解明の1つとなりうる論文』がSci Rep.に掲載されました。
2023年03月:津野先生が『変形性膝関節症および肩関節周囲炎の疼痛改善剤』特許出願いたしました。