当科診療を希望される方は、紹介状をご用意の上、事前に電話予約してご来院ください。紹介状のない場合には、申し訳ありませんが予約をお取りしておりません。
原則として予約制となっておりますが、11時までにお手続きいただければ診察を受けることができます。急病でない予約外受診の方は、予約の方の診療の後となりますことをご了承ください。
なお他院受診の上、同日緊急に当科の診察、入院加療が必要な場合には、他院を通じて地域医療連携室にご連絡下さい。
予約から受診に際してのご案内です。お電話で予約される際にご利用ください。
①電話
予約センター電話番号:042-742-8317
予約受付時間:平日 8時30分 ~ 16時30分
②WEB予約『やくばと』
24時間受付
詳細はサイトをご確認ください

再診も予約制ですが、ご都合が悪くなった場合などには、医師に確認後に日程調整をいたしますので、ご連絡ください。大変申し訳ございませんが、画像検査の予約はお電話では変更できず、原則医師との対面診療が必要となりますことをご了承ください。
なお手術などの理由で早期の対応ができないことがあります。また外科手術後や化学療法後、内分泌療法中等で病状が安定している場合には近隣のクリニックとの連携によりフォローアップさせていただいております。
泌尿器科は、主に尿路(腎臓、尿管、膀胱)と男性生殖器の病気を扱います。
当科では、(ロボット支援)腹腔鏡下手術を中心とした低侵襲治療により病気を根治することはもとより、患者さんの生活の質(QOL)考慮した診療を心がけています。
悪性疾患:前立腺がん、腎がん、膀胱がん、腎盂尿管がんなど
良性疾患:前立腺肥大症、尿路結石、過活動膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱、尿路感染など
泌尿器がんの診療においては、手術療法に限らず、放射線治療、薬物療法なども放射線治療科、外来治療センターと連携して実践しております。
前立腺肥大症には開腹手術ではなく、内視鏡手術(経尿道的手術)を行っています。水蒸気治療やレーザー手術を採用し、それぞれの症例に適した手術を選択します。
尿路結石症に対しては薬物治療による保存的治療や経尿道的レーザー砕石術などを行っています。体外衝撃破装置を用いた日帰り治療などをご希望の場合は専門施設をご紹介いたします。
骨盤臓器脱には(ロボット支援)腹腔鏡下仙骨膣固定術を中心に安全確実な治療を提供しております。
検査は可能な限り外来検査とし入院期間の短縮を心がけております。また、お薬の投与のみで状態の安定している患者さま、足が不自由で通院が困難な患者さまは、ご希望により近くのクリニック(地域連携医療機関)への紹介も積極的に行っており、症状悪化などあれば当院で再度精査加療できる体制を構築しております。
※ただし、当施設での対応困難例(透析が必要、小児手術対応困難例等)については専門施設へ御紹介させていただきます。
前立腺は膀胱の下にあり、尿道を取り囲むようにあります。早期がんでは多くの方が無症状ですが、進行がんになると、血尿や骨転移などによる痛みが生じることがあります。

通常、検診などの血液検査でPSA(前立腺特異抗原)が高値を示すことが診断の契機となります。一般的には4.0ng/mlを超えると高値とされ、4-10ng/mlで25-40%程度の方が、前立腺がんと診断されます。一方、PSAが2.0-4.0ng/mlにおいても25%程度に前立腺がんと診断されることが報告されており、年齢別に正常値を考える必要性があります。PSA上昇は、がん以外の原因もあるため、いろいろな要素を考慮しながら診断検査を検討します。
最終的な前立腺がんの確定診断には、前立腺の組織を直接針で刺して採取して、顕微鏡的に病理診断する前立腺生検が必要です。可能であれば、前立腺生検の前に前立腺のMRIを行います。MRIで前立腺がんを指摘されない場合でも、10-20%にがんを認めます。出血、感染などの前立腺生検に関する不利益を最小限にするため、前立腺がんの危険因子である家族歴、年齢、健康状態や前述のMRI所見などの要素を総合的に判断して、生検の必要性を決定します。前立腺生検により前立腺がんと診断された場合には、癌がどの程度広がっているかを前述のMRIやCT、骨シンチなどで検査します(臨床病期診断)。
治療法は年齢や臨床病期、PSA値、病理検査の結果(Gleason score)などを考慮して決定します。
低リスクかつ、がんが少量の方に適応となります。根治療法を行わずに、PSA検査や生検を定期的に行い、根治療法導入のタイミングを見極めます。過剰な治療を避けられる一方、がんが進行し、治療が遅くなるリスクがあります。
前立腺と精嚢を摘出し、膀胱と尿道をつなぎ合わせる手術です。
がんが前立腺に限局している場合に手術の適応となり、年齢や既往歴などを考慮の上、(ロボット支援)腹腔下鏡根治的前立腺全摘除術を行います。合併症としては、尿漏れや勃起不全がありますが、制癌性の高い効果的な治療方法です。
当院ではロボット支援手術を導入しており、従来法より精緻な手術が可能です。

各種の泌尿器系悪性腫瘍に対して放射線治療をおこなっていますが特に前立腺がんに対する根治療法としての放射線治療は、原則的に局所に限局した前立腺がんが対象となります。
前立腺癌が男性ホルモンに依存する特徴を利用し、男性ホルモンを抑えることでがんの増殖を抑える治療法です。はじめは多くのがんで効果を認めますが、数年で内分泌療法が効かなくなり病勢の悪化をきたすことがあります。
進行性前立腺癌に対する内分泌療法が無効である症例に対して、主にタキサン系の抗がん剤(ドセタキセル、パクリタキセル)や分子標的薬による治療を行っております。
ホルモン療法に抵抗となった状態を『去勢抵抗性前立腺がん』と呼び、他のホルモン療法や化学療法への変更の他、分子標的薬であるPARP阻害薬や骨転移に対する放射線性医薬品であるRa-223などの治療選択肢もあります。
腎実質に発生する悪性腫瘍を腎細胞がんと呼び、腎盂に発生する腎盂がんとは区別されます。初期の腎癌では自覚症状をほぼ認めないため、画像検査で偶発的に指摘されることがほとんどです。

腎細胞がんには、血液検査や尿検査で診断できる有用な腫瘍マーカーは今現在ありません。そのため診断には超音波検査やCTスキャン、MRIなどの画像検査が必要です。画像による病期診断で治療に移行することがほとんどですが、画像検査で良性・悪性の確定はできないため、術後に良性腫瘍と診断される場合も約10%あります。薬物治療の効果を予想するため治療前に生検で組織型を確認する場合もあります。
腎細胞がんの治療は手術による外科的切除が主体となります。がんの大きさや場所によって、腎摘除術(根治的腎摘除術)、腎部分切除術(腎機能温存手術)が検討されます。いずれの手術も(ロボット支援)腹腔鏡下手術という最小限の切開で手術をすることが可能ですが、腫瘍の位置や大きさにより術式を決定します。
当院ではロボット支援手術を導入しており、従来法より精緻な手術が可能です。

がんが他の臓器に転移していたり、体力的に手術耐えられない方には薬物治療が考慮されます。腎細胞がんに対しては放射線療法の治療効果は一般的に低いため、中心的な治療として用いられることはなく、通常は転移巣に対して一時的にがんの進行を抑制したり、痛みなどの症状を緩和する目的で行われます。
尿が腎臓で生成された後の通り道である腎盂および尿管内に発生するがんで、多くは尿路上皮がんです。30%程度に膀胱癌を合併します。80%以上の方に血尿がみられ、痛みなどの症状を伴わない肉眼的血尿が特徴的です。その他に尿路の閉塞により腰背部の鈍痛がみられることもあります。
画像検査や尿細胞診検査で主に診断します。逆行性腎盂造影検査や尿管鏡検査などで直接病変にアプローチして検体を採取することもあります。
腎盂・尿管は同じ尿路上皮でできているため、がんが発症した場合、同じ側の尿路に再発の可能性があります。そのため、手術法は腎臓と尿管、膀胱の一部を一塊にして摘出する腎尿管全摘除術・膀胱部分切除術が標準となります。当院では(ロボット支援)腹腔鏡下手術を中心に開腹手術も行なっております。
当院ではロボット支援手術を導入しており、従来法より精緻な手術が可能です。

原則的に同じく尿路上皮がんである膀胱がんの治療に準じて行います。
抗がん剤によるシスプラチンを主体とした化学療法(GC療法、MVAC療法、dd-MVAC療法)や免疫チェックポイント阻害剤(アベルマブ、ペムブロリズマブ)、また抗体薬物複合体エンホルツマブベドチンやFGFR阻害薬(エルダフィチニブ)による単剤または併用療法などが行われております。
膀胱は腎臓で作られた尿を溜めておくという役割を果たしています。膀胱にできる悪性腫瘍の約90%は、膀胱の内腔をおおっている尿路上皮粘膜から発生します。痛みなどの症状を伴わない肉眼的血尿が特徴的です。顕微鏡レベルの血尿を含めると80%以上の方にみられます。その他に頻尿や排尿時痛などを認めることもあります。
治療法や予後との関連から、膀胱がんは病巣の深さにより、がんが粘膜から粘膜下層にとどまっている「表在性(筋層非浸潤性)がん」 と筋層や結合組織に及んでいる「浸潤性がん」に分けられます。
画像検査や尿細胞診検査で主に診断します。膀胱鏡検査で直接病変を観察することもあります。
膀胱鏡検査などにより膀胱がんと診断された場合、組織診断と治療をかねて内視鏡的切除術を行います(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TUR-Bt)。
切除組織の病理検査でがんの悪性度、病巣の深さなどを評価します。がんが「表在性(筋層非浸潤性)がん」で完全に取り切れていれば経過観察となりますが、高リスクがんであればBCGや抗がん剤を膀胱内に注入する追加治療を行うことがあります。
「浸潤性がん」では内視鏡的切除術ではがん細胞を取り残している可能性が高くなります。転移を有さず、膀胱内に留まっている場合は膀胱を摘出する手術が標準的治療法です(膀胱全摘除術)。尿を体外に出す尿路変向術も併せて行われます。当院では腹腔鏡下膀胱全摘術を積極的に取り入れ患者さんのQOL向上を目指しています。がんが筋層に及んでいても膀胱温存を目的とした術前抗癌剤治療と経尿道的手術を組み合わせた治療も注目されています。この治療では手術療法を回避して膀胱を温存することができますが、制がん剤の副作用があること、治療期間が長いこと(2~3ヶ月)、約30%にがんの進行がみられることなどが知られています。
転移を有する場合には、抗がん剤によるシスプラチンを主体とした化学療法(GC療法、MVAC療法、dd-MVAC療法)や免疫チェックポイント阻害剤(アベルマブ、ペムブロリズマブ)、また抗体薬物複合体エンホルツマブベドチンやFGFR阻害薬(エルダフィチニブ)による単剤または併用療法などが行います。
加齢とともに前立腺が肥大し、その影響で尿道が圧迫されて排尿障害が生じる疾患です。尿が出にくい、尿が近い(頻尿)、夜間頻尿、尿の切れが悪い、残尿感などの症状を認めます。
排尿状態に関するアンケート式問診、尿検査、尿流動態測定(特殊なトイレで排尿していただき、その状態を測定)、残尿測定(超音波を腹部に当てて計測)などにより診断し、状態に応じた最適の治療を選択します。軽症例では、行動療法と呼ばれる日常生活での工夫や運動療法で改善を期待できるものもあります。薬物治療に関しては、近年非常に効果の優れた薬剤が開発されてきており、それぞれの症状、病状に適した処方が可能となっています。投薬により十分な改善が見られない、または尿がまったく出せなくなる状態(尿閉)になるような場合は、手術の適応になります。当院では前立腺肥大症には開腹手術ではなく、内視鏡手術(経尿道的手術)を行っています。経尿道的レーザー前立腺核出術や、より低侵襲な経尿道的前立腺水蒸気治療を採用し、それぞれの症例に適した手術を選択しています。
腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿路に結石が生じる病気です。突然の腰背部・側腹部・下腹部の激しい痛み(疝痛発作)、血尿が典型的な症状です。これは腎臓で形成された結石が、尿管という腎臓から膀胱につながる細い管に流れて詰まってしまい、腎盂内圧が急激に上昇するために生じます。疝痛発作は夜間や早朝に起こることが多く、細菌感染による腎盂腎炎を併発し、高熱が出ることもあります。
小さな結石の多くは、尿とともに膀胱から排泄できます。画像診断で自然排石が可能と判断される小さな結石については、水分を多めに摂取して尿量を増加させ、適度な運動を行うことによって結石の下降を図ります。尿路結石の成分によっては、内服治療を行うことで再発予防が可能な結石もあります。
一方、画像診断で自然排石が困難と判断される場合や疼痛発作を繰り返す場合、尿の流出が妨げられ、腎臓に尿が貯留する「水腎症」の状態になるような場合は、砕石治療が必要になります。砕石治療には体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経尿道的結石破砕術(TUL)、経皮的結石破砕術(PNL)などがあり、個々の状態に合った最適な治療方法を選択する必要があります。当院で施行していないESWL、PNLなどをご希望の場合は専門施設をご紹介いたします。
過活動膀胱とは「急に我慢ができない強い尿意(尿意切迫感)」を感じることを主な症状とする病気です。少量の尿がたまっただけでも膀胱が過剰に反応してしまい、我慢できないような強い尿意を急に感じるようになります。過活動膀胱はよくみられる病気であり、日本では40歳以上の男女の約14%(約1,000万人)が過活動膀胱に罹患していると報告されており、高齢になるほどその頻度は高くなります。
保存的治療として薬物治療のほかにも骨盤底筋運動指導を積極的に行っています。骨盤底筋運動は骨盤底筋の筋線維が太くなるだけでなく尿道括約筋の強化と尿道過可動の改善も得られるため非常に有効です。当院ではご希望の方には骨盤底筋運動を正しく学んでいただくために専門の看護師がひとりひとりの患者さまに丁寧な指導を行わせていただきます。保存的治療で改善を認めない場合にはボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法などの手術療法も行っています。
尿道から内視鏡を挿入して膀胱内から膀胱壁にボツリヌス毒素を注入する治療です。膀胱壁に注入されたボツリヌス毒素が膀胱の勝手な収縮を抑えるので過活動膀胱による諸症状を改善させます。日本では2020年の保険診療改定により保険収載されました。
電気刺激療法(干渉低周波療法)や磁気刺激療法は電気や磁力によって骨盤底の筋肉や神経を刺激するものです。当院では施行できません。
会陰部や骨盤部を支配する仙骨神経に持続的に電気刺激を与えることによって過活動膀胱の症状の改善を図る治療方法です。心臓ペースメーカのような電気刺激装置を埋め込んで仙骨神経を常に刺激します。日本では2017年9月に健康保険が適用となった新しい治療方法であり、「薬物治療によって改善されない難治性過活動膀胱に伴う尿失禁」がこの治療の適応となります。
尿失禁とは「不随意に尿が漏れる」疾患です。40歳以降の女性の40%以上が経験するともいわれています。労作時または運動時、もしくはくしゃみまたは咳の際に尿が漏れる腹圧性尿失禁、強い尿意と同時または尿意切迫感の直後に尿が漏れる切迫性尿失禁、その両方の混合性尿失禁、身体機能の低下(歩行困難、麻痺)や認知症、環境要因(トイレが遠いなど)により、トイレに間に合わず漏れてしまう機能的尿失禁などがあります。
保存的治療として薬物治療のほかにも骨盤底筋運動指導を積極的に行っています。骨盤底筋運動は骨盤底筋の筋線維が太くなるだけでなく尿道括約筋の強化と尿道過可動の改善も得られるため非常に有効です。当院ではご希望の方には骨盤底筋運動を正しく学んでいただくために専門の看護師がひとりひとりの患者さまに丁寧な指導を行わせていただきます。
また「生活習慣の改善」も有効です。便秘や肥満は尿漏れのリスクとなります。過剰なカロリー摂取は控え、適度な運動をおすすめします。
保存的治療だけでは改善しない場合には手術を考慮する必要があります。
腹圧性尿失禁には「中部尿道スリング手術」というポリプロピレンメッシュのテープを尿道の背面に通して、緩んだ尿道を支える手術を行うことが有効です。当院では腹圧性尿失禁に対して「TVT(tension free vaginal tape)手術」という安全かつ身体への負担が少ない手術によって生活の質を改善させることを目指しております。
切迫性尿失禁にはボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法などの手術療法も行っています。

尿道から内視鏡を挿入して膀胱内から膀胱壁にボツリヌス毒素を注入する治療です。膀胱壁に注入されたボツリヌス毒素が膀胱の勝手な収縮を抑えるので過活動膀胱による諸症状を改善させます。日本では2020年の保険診療改定により保険収載されました。
電気刺激療法(干渉低周波療法)や磁気刺激療法は電気や磁力によって骨盤底の筋肉や神経を刺激するものです。当院では施行できません。
会陰部や骨盤部を支配する仙骨神経に持続的に電気刺激を与えることによって過活動膀胱の症状の改善を図る治療方法です。心臓ペースメーカのような電気刺激装置を埋め込んで仙骨神経を常に刺激します。日本では2017年9月に健康保険が適用となった新しい治療方法であり、「薬物治療によって改善されない難治性過活動膀胱に伴う尿失禁」がこの治療の適応となります。
女性の骨盤内は骨盤底筋群(筋肉や靭帯)によって支えられています。骨盤臓器脱とは、出産や加齢(閉経)などの影響で骨盤底筋群の支持力が低下して膀胱、子宮頸部、直腸、膣壁などの骨盤内臓器が下垂して膣口から脱出する病気の総称をいいます。
骨盤臓器脱は直接生命に影響を与えるような病気ではありませんが、生活の質を著しく低下させます。健康長寿を実現させるためにも、年のせいとあきらめたり、恥ずかしがったりする必要はありません。

骨盤臓器脱の症状は一般的に軽度であれば無症状です。脱が進行してくると膣に何かがはさまったような違和感やお風呂場で股にピンポン玉のようなものが触れるといった「下垂感」を感じるようになります。横になるも軽快して、立位で長時間過ごしたり腹圧を掛けると症状が増悪することが一般的ですが、重症例では膣壁や子宮がいつも脱出していることで、尿漏れや脱を押し戻さないと尿が出にくいといった「排尿に関する症状」、便が出にくい感じや残便感、頻便などの「排便に関する症状」、下腹部が引っ張られるような感じ、下腹部痛といった症状やその部位が下着でこすれて出血するなどの症状を伴うこともあります。
軽症の場合には保存的治療を行います。骨盤底筋運動が主となります。骨盤底筋運動は骨盤底筋の筋線維が太くなるだけでなく尿道括約筋の強化と尿道過可動の改善も得られるため非常に有効です。当院ではご希望の方には骨盤底筋運動を正しく学んでいただくために専門の看護師がひとりひとりの患者さまに丁寧な指導を行わせていただきます。
「生活習慣の改善」も有効です。便秘や肥満は尿漏れのリスクとなります。過剰なカロリー摂取は控え、適度な運動をおすすめします。
膣内装具(ペッサリー)も有効です。ペッサリーというシリコン素材のリングを膣内にいれて臓器が下がってこないようにする方法です。簡便な方法ではありますが、同じものを長期間体内に入れたままにしておくと、膣粘膜に炎症を起こし、おりものや出血、不快感が生じたりするため、定期的な交換が必要となります。
中等症あるいは重症の場合は、弱まった骨盤底筋群を補強する目的で手術治療が必要になります。
仙骨膣固定術は子宮摘出後の腟断端を吊り上げて仙骨前面の靱帯に固定して臓器脱の修復を行う方法です。当院では、骨盤臓器脱に対して(ロボット支援)腹腔鏡下仙骨膣固定術を積極的に行っており、安全かつ身体への負担が少ない手術で生活の質を改善させることを目指しております。

当院ではロボット支援手術を導入しており、従来法より精緻な手術が可能です。

膣からメッシュと呼ばれる網目状の医療用の合成繊維シートを挿入して、弱った支持組織に置き換えて臓器脱の修復を行います。当院ではあまり行っておりません。
メッシュを使用せずに行う手術方法で、古くから行われてきた術式です。膀胱瘤に対する前膣壁縫縮術、子宮脱に対する子宮摘出術、膣閉鎖術などです。
泌尿器がんは年齢とともに発生率が上昇することが知られております。
特に前立腺がんではその傾向が顕著です。(ロボット支援)腹腔鏡下手術を中心とした低侵襲治療により病気を根治することはもとより、患者さんの生活の質(QOL)考慮した診療を心がけています。そのほか、薬物治療や放射線治療も積極的に施行しています。
腎細胞がんや、腎盂尿管がんにおいても(ロボット支援)腹腔鏡下手術が可能です。また4cm以下の腎腫瘍に対しては腎機能温存の観点から、積極的に腎部分切除術を行っています。
膀胱がんに対しては、早期のものは経尿道的手術、進行がんでも膀胱温存を目的とした術前抗癌剤治療と経尿道的手術を組み合わせた治療や、腹腔鏡下膀胱全摘術を積極的に取り入れ患者さんのQOL向上を目指しています。当科には泌尿器腹腔鏡技術認定医が在籍しており、前立腺がん手術と同様、腎、腎尿管、副腎、膀胱に対する手術もほとんど腹腔鏡下手術で行い、術後の疼痛軽減、入院期間の短縮、早期の社会復帰が実現されています。
手術療法が適応とならない病状の方にも放射線治療専門医や緩和ケア担当医、リハビリテーション部門と協力し安楽に過ごせるよう多職種で連携して努めています。
また年齢とともに自覚症状が強くなってくる症状として排尿障害もよく知られています。男性では前立腺肥大症、女性では尿失禁、骨盤臓器脱などが問題になることが多いです。
前立腺肥大の症状が進み、内服薬等で効果が期待できない場合には手術療法へ移行することもあります。前立腺肥大症に対してはレーザーを用いた前立腺核出術、より短期間の入院期間で施行できる水蒸気治療などを行っており、より安全で、患者さんへの負担を減らした手術を施行しております。
尿失禁、骨盤臓器脱には、保存的治療として骨盤底筋運動指導を積極的に行っています。骨盤底筋運動は骨盤底筋の筋線維が太くなるだけでなく尿道括約筋の強化と尿道過可動の改善も得られるため非常に有効です。当院ではご希望の方には骨盤底筋運動を正しく学んでいただくために専門の看護師がひとりひとりの患者さまに丁寧な指導を行わせていただきます。保存的治療で改善を認めない場合には(ロボット支援)腹腔鏡下仙骨膣固定術などの手術療法も行っています。
全ての疾患において、入院中はクリニカルパスを用いて医療の均一化と入院日数の短縮を図っています。
| 泌尿器科部長 | 平山 貴博 | 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡) 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本移植学会 移植認定医 日本排尿機能学会 排尿機能専門医 日本メンズヘルス医学会 テストステロン治療認定医 Certificate da Vinci Console Surgeon 身体障害者福祉法指定医 緩和ケア講習会修了 |
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| 泌尿器科医長 | 勝又 洋樹 | 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医 Certificate da Vinci Console Surgeon 身体障害者福祉法指定医 緩和ケア講習会修了 |
| 泌尿器科医員 | 堀内 公雅 | Certificate da Vinci Console Surgeon |
| 泌尿器科医師 | 奥村 一貴 | Certificate da Vinci Console Surgeon |