睡眠外来
受診希望される方
当科は完全予約制となります。当科受診を希望される方は、外来予約センターにて電話予約をおとりになって紹介状をご持参の上、ご来院下さい。
当院他科の外来受診中で、当科の受診を希望される患者さまは、各科の主治医にご相談下さい。
診察日は、初診は月曜日の午前になります。再診は、木曜日の午後になります。
初診までに、できる範囲で構いませんので、下記のご準備をお願いいたします。
これまで受けた睡眠の検査などがあれば、結果を集めてお持ちください。また、現在お飲みになっている、睡眠薬や睡眠を良くするために飲んだサプリメントなどがございましたら、その情報もあわせてお持ちください。
診察室は、第二外来にあります。受診ご希望の方は、以下の問診票をご記入いただき、受診当日に持参してください。問診票はこちらをクリックください。
対象となる疾患
睡眠関連呼吸障害:睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群、カタスレニア(うなり声)
睡眠時随伴症:レム睡眠行動障害、パラソムニアなど
睡眠関連運動障害:レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動障害など
過眠症 など
特色
診察では、診断・鑑別のため、睡眠に関することだけでなく精神的な側面やご家族に関する質問をさせていただく場合もありますのでご了承ください。
患者さまごとに睡眠ポリグラフ検査(PSG)、MRIおよびCTによる画像検査、髄液検査をはじめ、より正確な診断をするために必要な検査をご提案し、今後の治療の流れをご説明します。
診察の流れ
お問い合わせ
TEL:042-742-8311(電話受付時間 8時30分~16時30分)
睡眠外来の予約をとるため、 「睡眠外来の診察希望」とお伝え下さい。
初診
お書きいただきました、詳しいアンケート(事前にご記入いただき、お持ちいただきました睡眠問診票)により睡眠の状態、問題点、原因などを判断します。
診察・検査(呼吸機能検査、血液検査、心電図、レントゲン、CT、MRIなど)
アンケート(睡眠問診票)だけでははっきりしない場合には、睡眠状態を含めた生活の記録をつけていただきます。
睡眠障害のうち、睡眠時無呼吸症候群では、欧米では中年以降の肥満男性に多いのですが、我が国では肥満がない患者さんが多く、女性でも発症しています。日本人特有の顔面構造や、鼻疾患が影響している場合があるためと考えられており、当科では、耳鼻咽喉科と連携して気道の中を観察します。また、顔面の形態分析にはセファロメトリー撮影、CT、MRI検査等を行います。多くの合併症が認められることも多いため、状況に応じ、呼吸機能検査、心電図検査を行います。過眠症では、ポリグラフ検査の結果に加え、髄液検査を行う場合もあります。
睡眠ポリグラフ検査
患者さまの睡眠への周囲の影響を少なくする目的で、原則、個室(有料個室代がかかります)にご入院いただき(1泊2日入院)、睡眠中の様子をモニターします。脳波、筋電図、眼球運動、心電図、呼吸運動、血液中の酸素飽和度、いびき音マイクなど多くのセンサーを装着し、睡眠中の呼吸障害の程度(無呼吸、低呼吸の有無、血液中酸素飽和度、心拍数)、睡眠障害の程度(睡眠の深さやリズムなど)などを評価します。睡眠時随伴症が疑われる患者さまの場合には、ビデオ記録をさせていただき、睡眠中に行動障害が起こる状態を評価します。
治療
検査から得られたデータを用い、睡眠障害、いびきや無呼吸の原因、重症度を正確に把握し、治療法を検討します。睡眠障害自体が1つの原因ではなく、合併している睡眠障害がある場合、その評価もします。
睡眠障害による眠気や不眠、生活習慣病の合併に加えて、神経疾患や循環器疾患の合併がある場合があります。その場合は、神経内科、循環器科と連携して治療を行います。
睡眠呼吸障害の場合には、CPAP、場合によりBiPAP、ASV、口腔内装置(マウスピース)、手術などの専門治療から、生活習慣の改善など患者さんのライフスタイルにあった治療法を組み合わせて行います。
睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害、過眠症の場合は、内服治療を主体に睡眠衛生の改善を図ります。
症状が落ち着いているものの継続治療が必要な睡眠疾患の安定期の治療においては、ご紹介元の病院及びクリニックへの逆紹介および近隣のクリニックの先生方に御紹介させていただいております。
なお、一見、睡眠の問題に見えた症状が精神科での対象である場合(「眠気」と思っていたが適応障害であった等)および、当院での診療が困難な患者様には、他院での診療をお勧めすることがあります。また、中学生以下の小児の年齢の方の診療は行っていません。
スタッフ紹介
内科部長 リハビリテーション科医長 |
山 中 隆 夫 | 日本内科学会 総合内科専門医 日本睡眠学会 日本睡眠学会専門医 日本呼吸器学会 呼吸器専門医 日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医 日本アレルギー学会 アレルギー専門医 日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・指導医 日本製薬医学会 製薬医学認定医 |
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