当院は、日本手外科学会により手外科基幹認定研修施設に認定されています。
手や肘は、小さいながらも非常に複雑なため、専門的な知識の必要な領域です。外来・手術からリハビリまで丁寧に対応させていただきます。
上肢専門医が各曜日の午前に専門外来を実施しております。
当科は完全予約制となっておりますので、お手数ですが紹介状をご持参の上、お電話にて予約をお取り下さい。ただし、急を要する疾患については、適宜対応させていただきますので、お電話にてご相談ください。
当センターは手・肘・肩関節疾患に特化して診療しています。
一般的な上肢疾患以外にも、関節リウマチに対する外科的治療も多く、指・肘・肩の人工関節も行っています。
●関節リウマチに伴う手指変形
・人工指関節 | ・人工肘関節 | ・人工肩関節 |
・手根管症候群 ・ばね指 ・腱断裂 ・手の良性腫瘍 ・変形性手指関節症 ・変形性肩関節症 |
・肘部管症候群 ・ドケルバン病 ・上肢の外傷・骨折 ・TFCC損傷 ・変形性手関節症 ・腱板断裂 |
・母指CM関節症 ・デュピュイトラン拘縮 ・偽関節 ・関節拘縮 ・変形性肘関節 |
関節リウマチにより生じた関節変形で、MP関節尺側偏位、手指ボタンホール変形、スワンネック変形などに対して手指の機能改善だけではなく、整容面でも改善が得られるように、人工関節や滑膜切除、腱再建、関節固定などを行っています。
当院で、1973年工藤洋先生により開発されたK-ELBOWを使用し、人工肘関節手術を行っています。改良を重ねて、現在は第6世代のインプラントを使用しています。海外でも使用されており、長期成績の確立されたインプラントになります。
当院で2001年~2020年で393件行っていて、30‐40年の維持を考えた人工肘関節置換術をおこなっています。また、他院で行った人工肘関節症例の再置換、再々置換も当院で実施しています。
肩の変形性関節症や関節リウマチによる変形、肩関節の腱板断裂で、疼痛、可動域制限が生じた際に、人工肩関節を行います。
現在はリバース型人工肩関節を主に使用しています。
変形性手関節症や関節リウマチによる手関節の変形と伴に、伸筋腱に機械的刺激や滑膜炎を生じることで、腱断裂が生じます。原因の手関節の変形矯正と、伸筋腱の再建を行います。
手の変形性関節症でへバーデン結節に次いで、多くの方が罹患する疾患です。症状は主に痛みであり、瓶やペットボトルの蓋が明けづらくなります。装具療法や注射が保存治療として一般的ですが、症状の改善が得られない方は、靭帯再建、関節形成術や関節固定術を行います。
上肢・手外科センター長 整形外科医長 |
田平 敬彦 | 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本手外科学会 手外科専門医 |
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輸血部長 整形外科医長 |
徳山 直人 | 日本整形外科学会 整形外科専門医 |