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センター長挨拶

令和2年4月1日から国立病院機構相模原病院臨床研究センター センター長を拝命いたしました海老澤 元宏です。令和3年4月には約20年ぶりに組織改編を行い、現状に即した組織に衣替えしました。詳しくは組織図並びに各研究室の活動状況をご覧下さい。

当臨床研究センターは、平成12年の発足以来、多くの方々のご支援により、我が国のリウマチ・アレルギー疾患診療、臨床研究の拠点施設としての役割を担ってまいりました。

当臨床研究センターの経緯
・昭和48年 国の難病対策の一環として、既存の当院アレルギーセンターを母体にリウマチ・アレルギー基幹施設に指定される。
・昭和50年 国立病院において初めて、当院に臨床研究部が設置される。
・平成11年 免疫異常(リウマチ・アレルギー)の中心施設として高度専門医療施設(準ナショナルセンター)に当院が指定される。
・平成12年 我が国初の臨床研究センター(5部門とその部長、15研究室とその室長)が当院に設置され、免疫異常(リウマチ・アレルギー)の政策拠点病院としての役割が託される。
・平成17年 厚生科学審議会疾病対策部会から出されたリウマチ・アレルギー対策委員会報告書において、当院が我が国のリウマチ・アレルギー医療の中心的役割を果たすことが明記される(平成23年の改訂版でも同様の記載)。
・平成18年 神奈川県におけるアレルギー疾患診療の中心である集学的医療施設として当院が指定される。
以上のように当臨床研究センターは、日本における“リウマチ・アレルギー”政策医療[診療・臨床研究・情報発信・教育研修]を推進する中核施設の役割を負託されてまいりました。その活動は、昭和50年の初代臨床研究部長の塩田浩政部長に始まり、信太隆夫部長、秋山一男部長、越智 隆弘センター長、秋山一男センター長・谷口正実センター長など著名な臨床研究指導者により先導され、たくさんの優秀なスタッフと温かい皆様のご支援のお蔭で、リウマチ・アレルギーなどに関する国内外に誇れる業績を、現在まで数多く挙げてまいりました。

当臨床研究センターの役割・活動
【基本方針】:我が国における免疫異常(リウマチ・アレルギー疾患)の基幹施設として、診療・臨床研究・情報発信・教育研修の中心的役割を担っています。また国立病院機構相模原病院の病院部門と当センターの有機的なつながりをもった相互発展を目指しています。

●診療:すでに国内有数のリウマチ・アレルギー疾患患者数を診療しており、特に難治例や希少疾患患者数は世界でも有数です。診断困難な例や難治例の診療を積極的に行っており、また全国から積極的に受け入れています。また専門医からのコンサルトもセカンドオピニオンなどを通して数多く行っています。

●臨床研究:その内容は、リウマチ・アレルギー疾患などを対象としており、患者さんと臨床へ還元される研究内容を意識しています。その実績は、国内の専門医だけでなく、海外にも広く知られておりWorld Allergy OrganizationからCenter of Excellenceとして認められております。国際誌にも数多く発表しており、また専門誌の総説執筆数なども国内トップレベルです。詳細は当センター業績をご覧ください。

●情報発信:すでに多くの国内外雑誌に情報発信を行っておりますが、当スタッフによる年間50以上の医師向け講演会をはじめ、地域向け講演会、患者向け講演会にも力を入れています。今後はさらに情報発信に努める予定です。

●教育研修:当センター主体のものとして毎年8月の3日間、集中講義形式で定期開催しています全国のアレルギー専門医向けの相模原臨床アレルギーセミナー(日本アレルギー学会との共催で、会場はパシフィコ、この2年はコロナ禍によりWeb開催)があり、大変高い評価をいただいております。個別研修として、専門医を目指す医師教育を積極的に行っており、毎年数名ずつの若手医師を全国の大学や病院から半年から数年単位で受け入れています。今後さらに教育研修には力を注ぐ予定です。アレルギーの中心拠点病院として2週間の総合アレルギー研修を受け入れています。

当臨床研究センターの今後の展望
2021年4月に現状に即した組織改編を行いました。またアレルギー診療の中心拠点病院として研修・情報発信・電話相談、さらに事務局として連絡協議会の開催を行っております。コロナ禍において国際交流・臨床研究が逆風の中、今後ともしっかりと当院のアドバンテージを生かしながら臨床研究を進めていきたいと考えています。

これまで当臨床研究センターにご支援ご鞭撻を賜りました関係の方々、患者様、ならびに病院各部門の方々に深く感謝の意を表しますとともに、今後とも益々のご支援・ご指導をよろしくお願い申し上げます。

令和4年4月
臨床研究センター長
海老澤 元宏

トピックス

2024/03/08
【論文】
糸永宇慧先生の論文
“Three-year prognosis after low-dose oral food challenge for children with wheat allergy”がAllergology International誌に掲載されました。

柳田紀之先生の論文
“Timing of initial symptom onset during milk and wheat challenges: A retrospective study”がImmunity, Inflammation and Disease誌に掲載されました。
2023/12/22
【論文】
柳田紀之先生の論文
“Relationship between serum allergen-specific immunoglobulin E and threshold dose in an oral food challenge”がAllergy and Immunology誌に掲載されました

佐藤さくら先生と海老澤元宏先生の論文
“Specific IgE to individual allergen components: Milk and egg”がElsevier Reference Collection in Food Science誌に掲載されました。

柳田紀之先生の論文
“Hospital oral food challenge tests in the coronavirus disease 2019 pandemic: A nationwide survey”がClinical and Translational Allergy誌に掲載されました。

永倉顕一先生の論文
“Effect of Maternal Egg Intake During the Early Neonatal Period and Risk of Infant Egg Allergy at 12 Months Among Breastfeeding Mothers: A Randomized Clinical Trial”がJAMA Network Open誌に掲載されました。

杉崎千鶴子研究員の論文
“Analysis of drug-induced anaphylaxis cases using the Japanese Adverse Drug Event Report (JADER) database - secondary publication”がAllergology International誌に掲載されました。

柳田紀之先生の論文
“Relationship between eliciting doses and the severity of allergic reactions to food”がCurrent Opinion in Allergy and Clinical Immunology誌に掲載されました。

三浦陽子先生の論文
“Update on oral and epicutaneous immunotherapy for children with food allergy”がAllergo Journal International誌に掲載されました。

海老澤元宏先生の論文
“Rapid increases in epinephrine concentration following presumed intra-blood vessel administration via epinephrine autoinjector”がJournal of Allergy and Clinical Immunology: Global誌に掲載されました。

杉崎千鶴子研究員の論文
“消費者庁「食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業」令和 2(2020)年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査結果報告”がアレルギー誌に掲載されました。

糸永宇慧先生の論文
“アトピー性皮膚炎の長期コントロール指標Recap of atopic eczema(RECAP)の日本語版の作成と言語検証”がアレルギー誌に掲載されました。

谷口正実先生の論文
“Hypersensitivity to intravenous succinate corticosteroids in patients with nonsteroidal anti-inflammatory drug-exacerbated respiratory disease”がFrontiers in Allergyに掲載されました。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/falgy.2023.1145809/full

【著書】
海老澤元宏先生の著書
“症例を通して学ぶ年代別食物アレルギーのすべて 改訂3版”が出版されました。
2023/10/25
津野先生と田中研究員の共同論文
“Analysis of proteins released from osteoarthritic cartilage by compressive loading”がscientific reports誌に掲載されました。
2023/04/05
岩田真紀先生の論文
“Computed tomography findings of paranasal sinuses in patients with eosinophilic granulomatosis with polyangiitis: Comparison with other eosinophilic sinus diseases and clinical relevance of their severity”がAllergology international誌に掲載されました

林浩昭先生の論文
“Omalizumab ameliorates extra-respiratory symptoms in patients with aspirin-exacerbated respiratory disease”がJournal of Allergy and Clinical Immunology誌に掲載されました
2023/04/01
佐藤 さくら先生がアレルギー性疾患研究部に就任されました。
2023/02/02
参考資料(小児)食物アレルギー関連を更新しました。
食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」を掲載。
2022/12/16
劉楷先生の論文
“Identification of fungi causing humidifier lung: 2 rare cases and a review of the literature.”がAsia Pacific allergy誌に掲載されました

永山貴紗子先生の論文
“Longitudinal changes in the prevalence of adult asthma: An epidemiological survey among Japanese salaried employees and their dependents using healthcare insurance claim from 1999 to 2019.”がAllergology international誌に掲載されました

劉楷先生の論文
“Frailty and muscle weakness in elderly patients with asthma and their association with cumulative lifetime oral corticosteroid exposure.”がAllergology international 誌に掲載されました

濱田祐斗先生の論文
“Identification of asthma cases in Japan using health insurance claims data: Positive and negative predictive values of proposed discrimination criteria:A single-center study.”がAllergology international 誌に掲載されました。
2022/10/01
松井利浩先生がリウマチ性疾患研究部部長に就任されました。
2022/10/01
福冨友馬先生が臨床研究推進部部長に就任されました。
2022/03/10
臨床研究センターのホームページをリニューアルしました。